2012/06/25

『老いたコメディアンの倉庫』

늙은 코미디언의 창고

『老いたコメディアンの倉庫』 늙은 코미디언의 창고(初演)
チャン・ジヨン&カン・ジョンシク 장지연 & 강정식
公演(演劇)

公演日時:2012年7月14日(土)20:00、15日(日)15:00/19:00
会場:演劇実験室恵化洞1番地
所要時間:50分
対象年齢:12歳以上
チケット:10,000ウォン(全席指定)
チケット取扱:INTERPARK

作品紹介
『老いたコメディアンの倉庫』は現代政治史の陰から決して抜け出すことができない個人の運命を描いたモノドラマだ。 笑いを天職と知り生きていく愉快な喜劇専門俳優イ・チュンソンは、若い頃に同姓同名の政治犯と誤認され拷問を受けることになり、彼の人生は喜劇から悲劇に転換する。 喜劇と非劇、演劇と政治、歴史と人生の交差点で渦巻くイ・チュンソンの人生を通じて、私たちは日常の演劇性と遭遇する。 それなら、人生の中で私たちは作家なのか、俳優なのか、観客なのか。 喜劇だけを演技したイ・チュンソンに現実が悲劇的役割を投げかける瞬間、政治が今まで隠してきた作家的特徴が如実に現れる。 人生のプロットが政治によって完全に逆転されたのだ。 偶然に過去と向き合うことになったイ・チュンソンが、復讐でも許しでもない第3の選択をすることで、彼は自らの人生で作家となる。

作品内容
舞台は老いたコメディアン、イ・チュンソンの地下倉庫だ。 孫娘の誕生日を迎えチュンソンがびっくりパーティーに使うピエロ衣装を探すため倉庫に降りてくる。 「エクウス」、「ゴドーを待ちながら」など彼は過去の自分の衣装、小道具等を見て悔恨に浸り始め、以前に会ったミジャを思い出す。 軍部独裁時代、ミジャは政治犯として指名手配中だった内縁の男の代わりに同姓同名のチュンソンを警察に密告。以来、拷問室と精神病院を経て、精神錯乱に苦しめられる政治犯イ・チュンソンとして生きた彼は母親の死を契機に精神病院から出る。 時代は変わって軍部独裁は消えたが、チュンソンはもはや喜劇舞台に立つことはできない。 彼は「悲劇を演じるコメディアン」になったのだ。

チャン・ジヨン&カン・ジョンシク
チャン・ジヨンはフリーランス作家兼プランナーで環境ドキュメンタリーと環境童話作家、そして空間ストーリーテラーとして活動しており、カン・ジョンシクは俳優兼劇団チュイムセの代表で動物虐待と密猟に反対する創作児童劇『モンキーズ』を製作・演出して全国巡演中。 18年来の友人であるこの二人は人間と環境―自然、社会、政治などを包括する広い意味での環境―をテーマにした創作劇を今後も創作予定である。

[出処] http://blog.naver.com/mtfestival/100160469170